1974年以降、日本の人口出生率が年々低下し、常に「少子化」の状態になった。現在の日本にとって、「少子化」問題は医療保険、福祉のみならず、社会、経済、労働、人口学などあらゆる分野にかかわる最重要の課題といえる。本文では日本家庭の子育て費用や子育て時間についてデーター統計や分析調査などを行い、子育ての家庭負担を中心に、日本少子化の原因およびその対策を研究してみたい。　　 まず、日本少子化社会の到来やその影響について、日本の少子化はどこまで 進行しているか、またそれによって日本の社会や経済にどんな影響を及ぼすのかを説明した。第2章は日本家庭における子育て負担を中心に、主に子育て費用、子育て時間、子育て意識という三つの面から日本の出生率が低下している原因を分析した。第3章は90年代以後日本における子育て負担軽減への主な支援策の内容や実施状況を述べてみた。第4章は日本の少子化対策と効果のずれている所を究明し、その原因について考えてみた。　　 日本少子化の原因や対策についての論争が盛んになってきた。様々な課題がある中から、子育て負担に関連する論点を取り上げた。国民の子どもを生む意欲を高めるために、家庭における子育て費用や時間の問題を解決し、子育て負担感の緩和?除去が肝心であることを明らかにした。これからは政府も企業も協力し、現在の政策や実施方法などを見直す必要がある。　　 キーワード 少子化； 子育て負担； 原因； 支援策